ハンドルが可変式の『ビジネスバッグ』

ハンドルが可変式の『ビジネスバッグ』

【肩掛けバッグだけど、すっきりと手持ちもできます。】…というコンセプトでご依頼頂きました、フルオーダーのビジネスバッグです。これまでお客様がお使いになられていたバッグで感じていたストレスの解消と、ご要望にお応えいたしました。

オーダー種類

フルオーダー

使用皮革

アリゾナ

サイズ

W38㎝×H25㎝×D10㎝  持ち手H : 低い時H10㎝ 高い時H26㎝

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あっという間に3月です。
先月の2月末から取り組んでいるフルオーダーのメンズビジネスバッグ。
ある方がお使いになられているバッグがイメージの参考に。
見た目と機能面は、エスペディエンテの アニブ の要素を取り入れて。
お客様のご要望を具現化していきます。

型紙を起こし、サンプルの為のサンプルで確認を繰り返し模索し、
本日、ようやく実寸大サンプルが出来上がってきました。
サンプルをお客様の元へとお送りし、サイズ感使用感をご確認頂きます。


昨年末にも、同じような段取りで取り組ませて頂いたビジネスバッグがございました。
バッグのデザイン構造は違いますが、実寸大サンプルを作り、ご確認頂き、
本製作に取り組んでおります。

これまでお客様がお使いになられていたバッグで感じていたストレスの解消と、
ご要望にお応えいたしました。

肩掛けバッグだけど、すっきりと手持ちもできます。

…というコンセプトでご依頼頂きました。

ご依頼下さったお客様は長いお付き合いをさせて頂いている方でしたが、
直接お打ち合わせしてのフルオーダーは初めてでした。

お客様からは事前に、さながらプレゼン資料のような
バッグへの思いをまとめて下さった資料を頂いておりました。

conceptual-design
お客様から頂いた、さながらプレゼン資料のようでした。

「ハンドルが可変式」である事が、バッグの重要事項でした。

長さを変えられるハンドルを短くしてお使いになる時には、
ハンドルの先端は隠れていることが重要でした。

事前に頂いていたプレゼン資料のお陰で、
お打ち合わせに向けて考える時間があり、
ご提案するデザイン構造について準備ができました。

重要事項である可変式のハンドルの先端の行方。

お客様が過去に使用していた他社様のバッグは、
使い込むうちにハンドルの先端ベロベロなってしまい嫌でした。
だから、隠して欲しい。と、
お客様のプレゼン資料からも切実な想いが伝わって参りました。
隠すのは当て革が良いのか? ポケットにするのが良いのか?
シンプルが好きそうだし…。

ボディと裏地との間に滑り込む、入れ込む方法はどうだろう?

根革付近に穴を開けて、潜り込んでいく構造を考えました。
お打ち合わせでご提案させて頂きましたらご興味を持って下さいました。

バッグ本体のデザイン構造につきましては、
お打ち合わせをしながら方向性を決めていきました。
エスペディエンテでこれまでお作りしたバッグをご案内させて頂き、
見た目については『ミシェル』がお好みとおっしゃって下さいました。

ボストンバッグ『ミシェル』の製作エピソードは コチラ≫≫≫

カジュアル×ビジネス

これがもうひとつのコンセプトでした。
スクエアのフォルムを保ちつつも、革の柔らかさもあり、
ミシェルは欲しいバッグに近い雰囲気でした。
ファスナーでの開閉をご要望されておりましたのでイメージが重なりました。

そして今度は私共が、プレゼン資料となる実寸大サンプルをお作りさせて頂きました。
サンプルではサイズ感と使用感をご確認頂きます。
見た目の再現ももちろんですが、裏地のポケットも本番同様に配置しております。
「角革」についても悩まれておりましたので、
サンプルでは比較して頂く為に、表と裏で角革を有る無しに変えております。

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実寸大サンプル。角革を配置したイメージ。

 

実寸大サンプル。角革が無いイメージ。

サンプルをご覧になったお客様の反応は…

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実寸大サンプル。ハンドルを短くした状態。

 

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実寸大サンプル。可変式のハンドル。

 

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実寸大サンプル。ハンドルを長くした状態。

ハンドルの先端が潜り込む構造にご納得頂けました。
ご変更頂いたことは3つ。

  • 「角革」を配置すること。
  • ハンドルを長くした際の長さをもう1㎝長くしたい。
  • 内装のポケットに追加のポケット。

そして、私共からは、昨年末に入荷していた新たな「底鋲」をご提案させて頂きました。
プレート状の底鋲です。
お客様もご興味を持って下さり採用!となり…

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ご提案させて頂きました、プレート状の新しい底鋲。

本製作に取り組みます。

アリゾナの革色ネイビーに、
糸色と裏地色、ファスナーテープ色がボルドーの差し色の組合せで、
本製作に取り組ませて頂きました。

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製作中。アリゾナ革色ネイビーに糸色ボルドー。

ビジネスバッグの出来上がりです。

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くびれたボディ。

作り手高山の一番好きなところは、正面両側の「くびれている」表情です。
ボディがくびれているのに対して底は「平」。これは意図的。
型紙の設計と漉き加工で狙ってだした表情です。

苦戦したのは内装ポケット。

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内装を製作中。隙間を全てポケットに。

隙間という隙間をポケットで埋めました。
壁面のスペースを全てポケットで埋め尽くす事に。
ポケットの内側に、予備の単三電池を収納しておくポケットの追加をご要望されました。
太さのある電池2本を収納できる最小サイズを試作しながら導き出しました。
オーダーならではの充実した内装ポケットです。

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単三電池を収納するポケットの最小サイズを模索。

プレゼン資料を頂いたことからスタートしている今回のご依頼、
お客様のコンセプトがしっかりしていらっしゃいました。

お陰でカタチについての指摘は寛容で細かいディテールについてはお任せ頂いていて、
特に何か指摘や修正を頂く事はありませんでした。
そして、多少重くても質感重視でした。

ミシェルというバッグがあった事でバッグの見た目大枠が決まり、
お客様のご要望をひとつ残らず網羅できました。
うまいこと落とし込めたかなと振り返っております。

全体のサイズもお打ち合わせで決めました。
もちろんミシェルよりも大きいサイズです。
見た目的にも良く、大きさがちょうど良い。
イイ感じにまとまったと思っています。

ご遠方のお客様でしたので、発送でのお渡しとなりました。
お受け取りになった翌日から早速にもお使いになられたそうで、
「早速、使っていますが、とても良いです!!」
と、ご連絡下さいました。
こちらも、良かったです!と、嬉しい限りです。
ご依頼ありがとうございました。