新しい革を探していました。
ドイツシュリンクには無い革色で。
ドイツシュリンクに無い表情。
でも、スムースじゃない。
スムースはキズが目立つので気をつかいます。
細かいシュリンクの革が何かあると良いのだけれど…
と、新たな革素材を探していました。

エスペディエンテにとって、
新たに取り扱いを始めようとするトリヨンノビーヨの表情は、
ドイツシュリンクに比べるとシュリンクは細かめでエンボスが浅め。
型押しの印象も無く自然な表情。
スムースではないので、キズが目立ちにくい。
革の厚みは、程よい2㎜厚くらい。
厚みについては今、ちょっと神経をつかっています。
革の厚みは、重量に影響してきますので。
できる限り軽くする為に、注意を払っています。


質感は程良くて、悪い印象は今のところは無いです。
革はつまっていて吟面も動かなそうだし、程よいコシ感がある。
内縫いができる。むしろ内縫いが得意な革。
内縫いで表情が出てきそうな感じがします。
でも、この革を使っての第一号は「外縫い」のバッグ。
『スカーレット』のミニサイズを
まずは感触を確認しながら製作しました。

ルージュブラウンのキュイーヴル色を使用した
第一号の『スカーレット』ミニサイズ。
小さいバッグは可愛らしいです。
ミニサイズとはいえ、攻め過ぎない実用性を考えた小さいバッグです。
500mlのペットボトルを立てて収納すると、
ちょっと頭がでちゃうけれど収納はできる。そんなサイズ感です。
新しい革素材を使っての仕上がりは、
全体的に良いんじゃないかな。と、感じております。
ボリューム感もあるし。シボの感じも良いです。
革色も落ち着いた色で好みです。
ドイツシュリンクと比べると厚みが薄い革なので、
バッグの重量は410gと割と軽めになりました。
革の質感を活かした柔らかさよりも形を保ちたいので、
芯材をしっかり仕込んで仕上げております。
お荷物を収納してお使いになった時に、型崩れの無いようにする為です。
ミニが出来上がってきたので、
店置き用にあったLサイズと並べて比較写真を撮ってみました。

革素材が、トリヨンノビーヨとドイツシュリンク。
サイズが、ミニサイズとLサイズ。
ハンドルが、丸手と平手です。