新作ショルダーバッグ『アニブ』スワローマチの2室構造が特徴で、お洒落な見た目のバッグです。

ショルダーバッグ 『アニブ』 ¥126,000

オーダー種類パターンオーダー 
使用皮革ドイツシュリンク
サイズ底W24.5㎝(上口W23.5㎝)×H17㎝(本体H16㎝)×底D9.5㎝(1つのマチ4,5㎝) 重さおよそ680g
新しいショルダーバッグ『アニブ』が、定番アイテムに仲間入りいたします!製作に取り組むきっかけとなったエピソードです。

気がついたら…

エスペディエンテはこの春で、12年目へとスタートいたしました!

四苦八苦しながらですが、
そういったことも充実した日々で振り返ると楽しいことが多く、
ご愛顧下さるお客様、ご支援下さる皆様のおかげで、
元気に過ごし、鞄作りに取り組む事ができております。
感謝しかありません。
有難い感謝の気持ちをもって、これからも続けて参ります。

さて、なぜ、気がついたら12年目と、なってしまったのか申しますと…
オーダーご依頼品を取り組みながらも、
新しいショルダーバッグを生み出したく模索しておりました。
頭の中は、ますますバッグのことでいっぱいになってしまい、
周年のことは、正直忘れてしまっておりました。

バッグの事で頭の中をいっぱいにして日々を過ごし、
生み出すことができました!
新しいショルダーバッグ『アニブ』が、定番アイテムに仲間入りいたします!
製作に取り組むきっかけとなったエピソードです。

フルオーダーでお作りさせて頂いた『三つマチショルダーバッグ』
スワローマチという構造に挑戦させて頂いた、
思い入れのあるバッグのひとつです。

フルオーダーのスワローマチショルダーバッグ

フルオーダーの『三つマチショルダーバッグ』
製作エピソードはコチラ ≫≫≫

このスワローマチの構造を活かして派生した、
二つマチのショルダーバッグを生み出したいと、日々考えておりました。
作りたい思いはあるけれど、さていつ取り組もうかと。
どんな風に仕上げたら良いのかなと、悩んでおりました。

そして、ある日、

「自分の誕生日のプレゼントとしてエスペディエンテのバッグを選びたいです」

と、とても光栄なお言葉を頂きました。
そのお客様は、ご両親の還暦お祝いの贈り物として、
エスペディエンテの革製品をお選び下さっていました。
ご両親様には「欲しい」と感じるアイテムを実際にお会いしてお選び頂き、
お作りさせていただきました。
これまでは、ご家族様への贈り物のご依頼でしたが、
ご自分用にも欲しい!と感じて下さったことは、本当に有難く嬉しかったです。
ただ、ご来店頂いた当時、
私共でご提案できるアイテムの中で「欲しい!」と感じて、
気に入ってくださるバッグが無く、
スワローマチのショルダーバッグのお話をしましたら、
興味を持ってくださいましたので、
これまで悩み温めてきた製作のタイミングがいよいよやってきたというわけです。

フルオーダーの『三つマチショルダーバッグ』は、
たっぷりの容量がありますが、そこまでの大きさは必要無く、
縦横を小さくして、三つマチを二つマチにすることからスタートいたしました。
縦横サイズは、長財布がちょうど収まるサイズ感に仕上げたいと思い、
まずはそのイメージ構造をカタチにする為に、たたき台サンプルを作りました。

店置き 『新作ショルダーバッグ』 たたき台サンプル

カタチにしてみると、見えてくるものがあります。

想像していたよりも華奢な印象に感じましたので、
マチの底面をサイズアップさせることと、
内縫いだけで仕立てようと考えておりましたが、
外縫いを交えてパーツやフォルムをよりスッキリさせたいと感じました。
そんな風に、カタチにして誘導されます。
こんな感じかな?いや、こっちだな。と、
トライ&エラーの繰り返し。
探りながら、だんだんとバッグの方向がみえてきました。

店置き 『新作ショルダーバッグ』 本番前のサンプル 

そして、作ったのが方向性を探るサンプル。
サイズ感は本番と同じサイズで、ボディの製作手順はほぼ決まってきました。
残るは、蓋のデザイン。
当初は、二つのマチそれぞれにかぶせ蓋を配置したいなと、
イメージしておりました。
イメージを試してみましたが、なんかちょっと違うな…。
蓋はやはり、ひとつにして深さを深くしてみると、
なかなかいい感じに見えてきたので、その方向で探る事に。
かぶせ蓋のサイズと共に、蓋と口元を留める為の金具も探りながら選びました。
このサンプルで、仕上がりが見通せてきましたので、
いよいよ本製作へ取り組みます。

店置き 『新作ショルダーバッグ』 製作中 

店置き 『新作ショルダーバッグ』 裏地製作中マグネット 

店置き 『新作ショルダーバッグ』 製作中 スワローマチ 

新しいショルダーバッグ『アニブ』のできあがりです。

第一号のバッグに選びました革素材は、「ドイツシュリンク」のブラックです。

ショルダーバッグ『アニブ』新作

当初から、ドイツシュリンクで作りたいと考えておりました。
革色は、第一号ですので、使いやすいお色のブラックを選ばせて頂きました。

お客様の誕生日記念のバッグとして生み出すきっかけを頂いた事と、
記念日の贈り物やご褒美バッグとしてお選び頂ければ嬉しいな。
…ということで、
anniversaryを短縮させた単語のanniv【ア二ブ】を、
このバッグの名前とさせて頂きました!

誕生日記念のお客様に出来上がりをご連絡いたしましたら、
すぐにもご来店下さり、最初に『ア二ブ』をご覧頂けることができました。

出来上がりをご覧になって「可愛い~!」と、おっしゃって頂きました!

バッグのサイズ感も小さすぎなくてちょうど良いと、
とても気に入って下さいました。
お蔭様で、お色違いでのオーダーご依頼も頂きました。

『ア二ブ』のコンセプトはお客様そのものでしたので、
狙っていた方向が間違っていなくて良かったですし、
具体的な人物像を描きながら製作を進めることができました。
そのお蔭で良い雰囲気に仕上げることができました。

外装の背面には、オープンポケットを配置しております。
深さがそこまでありませんので、
スマートフォンにとっては仮の収納ポケットのイメージです。
内装構造は、マチと連動して2室構造となっております。
収納物を分けられるので、シンプルな内装ではありますが、
使いやすいと思います。
中央には、小さめなオープンポケットがございます。

出来上がってみて…

ショルダーバッグ『アニブ』新作

ショルダーバッグ『アニブ』新作

バランス的にはうまくまとまったかと思います。
フルオーダーの『三つマチショルダー』を
程よく意識して要素を取り込みながらも、
全く同じモノは作りたくなかったので、
別物感という感じのバッグに仕上がったのではないかと思います。

さて、この第一号の『アニブ』ですが、
お蔭様でお客様の元へとお嫁に行くことができました。
有難い限りです。

お買い上げ下さったお客様は、
以前より…
長財布・コインケース・カード入れ・キーケースがひと通り収納出来て、
大き過ぎないサイズで、
見た目がお洒落なショルダーバッグを探されていらっしゃったそうです。
今回の『アニブ』はまるで、お買い上げ下さったお客様の為にお作りしたようで、
とても誇らく嬉しかったです。

Posted in インフォメーション, パターンオーダー, 作品, 鞄職人の日々

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