信州も梅雨入りとなり、梅雨が明ければ… いよいよ夏本番!
夏の間は革のバッグではなく、カゴバッグをお使いになる方も多いと思います。
実際、カゴバッグは網目から透ける感じの素朴な雰囲気が魅力でありながら、
しっかりとした硬質感もあり、なかなか使い勝手も良いものです。
今回オーダーしてくださったお客様は、
普段は山ブドウやアケビ等のカゴバッグを日常使いされている方でした。
カゴバッグは置いた際に手を離しても、
カゴバッグのフォルムを自立したまま保たれておりますので、
お客様は革でお作りする際も、カゴバッグのように自立して、
出来るだけフォルムが崩れにくい、かっちりとしたバッグを好まれていました。
お客様の好みに合わせ、今回は鞄本体に芯材を使用して製作させていただきました。
オーダーいただいたバッグは、エスぺディエンテの定番鞄の『マリー』をベースに、
少しアレンジを加えた、小ぶりのハンドバッグです。
『マリー』のひとつの特徴である、マチの中折れの構造を無くして、
そのままストレートに立ち上がるよう、ご依頼いただいて製作しました。
マチの中折れを無くして、ただストレートにマチを立ち上げただけでは面白くないと思い、
わずかに鞄のフォルムに変形をつけてみました。
しかも、芯材を入れた為、パリッとした印象になり易いこともあり、
鞄のラインで、ホワッとふっくらんで見えるように心掛けててみました。
ステッチはお客様がお選びいただいた、ターコイズ色の糸を掛けてさせていただきました。
(写真ですと少々分かりにくいのですが…)
マチの中折れ構造のフォルムのバッグも素敵ですが、
シンプルではあるものの、なかなかいい表情に仕上がったと思います。
アレンジの元となった、エスぺディエンテの定番鞄『マリー』
インタビュー:エスぺディエンテ かづみ
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