『フォーマルバッグ』
オーダー種類 | フルオーダー |
使用皮革 | マローカーフ(ホワイト色)・クリスペルカーフ(ブラック色) |
サイズ | 底W25㎝(上口W21.5㎝)×H18.5㎝×底D9㎝ |
実は、エスペディエンテとしてこの先の方向性を、
どちらを選択するか悩んでおりました。
この半月の間、ご来店下さるお客様には、
偶然にも自分たちの方向性の背中を押して頂けるお言葉を、
頂いておりました。
何人ものお客様より、恐らく無意識だと思いますが、
同じようなお言葉を頂きました。
とても励みになるお言葉です。
お蔭様でエスペディエンテとしてやりたいこと。やっていくこと。が、
一致することが出来ました。
迷いなく、美しい革製品を心掛けて参ります。
お客様からの深いご理解とご期待を頂き、
エスペディエンテの全力の美しい鞄。
『フォーマルバッグ』の製作エピソードです。
まずは、ご希望される『フォーマルバッグ』の
イメージを伺うことからスタートしました。
- 外縫いだけど、内縫いのふっくらした印象を感じる仕上がりに。
バッグの表にコバ面の角が出ないように。 - 『フォーマルバッグ』なので、スムースなボックスカーフを使用。
- フォルムは「台形」に。
- 背面にスマホ用のポケットを欲しい。
- 着脱できるショルダーベルトが欲しい。
- 内装は2室。
- マチは外折れ構造に。「外折れマチ」についてのブログ記事はコチラ ≫≫≫
お好みのサイズ。お好みの見た目。
逆に、お好みじゃない事も伺いました。
革を使って実寸大サンプルを作り、
ほぼほぼご要望通りということで…
サンプルを製作しての経験を活かして、
さらにブラッシュアップさせます。
白も黒も、定番革素材ではないボックスカーフでしたので、
試行錯誤しました。
ボックスカーフのマローカーフの革色ホワイト。
式典でのコーディネートを考え、お客様のご指定だった革色ホワイト。
クリスペルカーフの革色ブラックでもお作りさせて頂きました。
「クリスペルカーフ」について名前は聞いたことがありましたけれど、
高価過ぎてこれまで使ったことの無い革でした。
立体感を出す。そこに気を配りました。
一番大変だったの事は「マチの形状パターン」でした。
配慮したのは、かぶせ蓋の開き方。
神経を使ったのは、硬質感あるボックスカーフのヘリ返し。
一番良くできました。
他の言い回しが思いつかなくて、良くできた。としか表現できずにおりますが…。
ご遠方にお住まいでしたので、発送でのお渡しでした。
硬質感のあるボックスカーフを使って、
柔らかさと優しい印象を表現する事。
しかも美しい所作でお使い頂ける構造・仕立てを心掛けました。
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