年末年始のお休みのおしらせ

2025年もあとわずかとなってまいりました。 有難い事に、 年内に仕上げなければならないご依頼が重なっておりまして、 毎日コツコツと製作を進めております。 作業机に向かっている時は、手を動かし。 そうでは無い時は、イメージとアイディアを膨らませ頭の中を動かしております。 年末年始のお休みのおしらせです。 2025年12月29日(月) ~ 2026年1月6日(火) お休みを頂きます。 お休み期間中のご連絡や、ご来店をご希望方は、 インスタDMやHPのお問い合わせフォームよりご連絡下さいませ。
フルオーダーで製作いたしました『お財布ウエストバッグ』

ひとつひとつオーダーでお作りさせて頂いている革製品ですが、 出来上がって、お渡しできたら終わり。では、ありません。 お客様の相棒となり、活躍しているかな~。 その後の状態はどうなっているかな~と思いを馳せています。 日々、お使いになっていれば傷む所もでてきます。 エスペディエンテでお作りさせて頂いた革製品は、 修理メンテナンスの対応もしております。 何か気になる事がございましたら、ご連絡頂けましたら幸いです。 そして、修理も良いけど、改良を加えた新たなモノをお作りすることもできます。 今回のご依頼は、修理と改良。その両方でした。 がま口財布機能がついたバッグを、ウエストバッグのように使いたいのです。 と、フルオーダーでご依頼頂きお作りさせて頂いたのが10年程前。 バッグはウエストで身に着けて、両手はフリーにしたい。 収納できるバッグ機能とお財布機能も欲しい。 お財布機能は、片手で開閉できるように「がま口」が良い。 バッグのメインファスナーも片手のチカラで開けやすいようにして欲しい。 そんなご要望を頂き、お作りさせて頂きました。 10年経過したそのバッグは、 裏地の傷みが、なかなか大変な状況になり里帰りしておりました。 1代目の裏地修理のご依頼と共に、2代目を作って頂きたいです! と、再度ご依頼下さったお客様。有難い限りです。 10年間お使いになってみて感じたお客様のご要望と、 自分達の成長を注ぎ込む、2代目の製作です。 1代目は見た目にお洒落な「かぶせ蓋」のついた 「がま口」を配置させて頂きました。 バッグの真正面に配置されたお財布機能のがま口を隠す為の蓋です。 見た目は良いけれど、使うにはちょっと使いにくさがあったようです。 お陰で、がま口の中の裏地だけはとても綺麗な状態でした。 (がま口の中の裏地交換は必要ありませんでした。) 2代目は使いやすいです。 と、感じて頂くものでは無ければなりません。 ウエストバッグ本体は、ふくらみもたせ「マチ」の役割となる構造に変更。 (1代目はマチが無く、中に物を収納するとバッグのボディはパンパンにふくれてしまっておりました。) がま口は、ご希望されたサイズの金具を2種取り寄せて、 どちらの金具がより理想に近づくのか検証。 がま口の革パーツをいくつも試作して、 使いやすいし見た目も良いラインを探りました。 そして、2代目の実寸大
10月、秋休みのお知らせ。

10月に入り、過ごしやすい秋の気候になってきました。 時計代わりに聞いているラジオと、SNSからもキンモクセイの香りの話題。 食べ物はサンマとブドウ。香りはキンモクセイから秋の訪れを感じます。 先日の定休日には、キンモクセイの香りを求めて浅間温泉周辺をお散歩して参りました。 入口玄関まわりに植えられていることが多く、 歩きながら漂ってくるキンモクセイの香りを楽しめる、この時期の浅間温泉です。 さて、 エスペディエンテは秋休みを頂きます。 10月7日(火)定休日と8日(水)・9日(木) 3連休させて頂きます。 リフレッシュして、戻って参ります。 ご不便をお掛けいたしますが、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
チタンフレームのロードバイクに、装飾の革巻きご依頼の振り返りです。

エスペディエンテでお作りさせて頂くアイテムは、バッグやお財布だけでなく、 できそうだ!やってみたい! …と感じたら、 革を素材として縫製して仕上げることができるご依頼ならば承っております。 2019年より、アトリエキノピオ様より頂く請け仕事。 チタンフレームのロードバイクに、装飾を目的とした「革巻き」のご依頼。 振り返ると、有難い事に結構な数のご依頼を頂きました。 今回は、その一部を振り返ってみました。 お預かりしたフレームに、綺麗に革を巻けるように心掛けました。 縫い上げる際に、糸を締め上げた時に、隙間が空かないように。 長すぎない。短すぎない。 革のサイズの割り出しに神経をつかいました。 組み上がった姿の写真を頂きました。 (さすがに組み上がりの現物を見る事はできませんでした~) 想像以上の格好良さに驚きでした! 革にロゴのペイント。 渋めにまとまった全体の雰囲気。 私たちの元に居る時には、まだまだフレーム段階。想像できなかった事です。 ワクワクする仕事に取り組むことができる環境に、お客様とキノピオ様に感謝です。 このフレームのご依頼をきっかけに、 仕上がりイメージに合わせて革色革質を変えていくつか取り組ませて頂きました。 今年に入ってからのご依頼は、さらに難易度が上がり… 初めての円形ではない変形のフレームでした。 使用したシュリンク革が良かったのか、柔軟にフィットして仕上がりました。 自分達の仕事はここまでです。 キノピオ様へお届けし、そしてロゴのペイントを。 その後の写真を頂きました。 フレームと革。という素材感はなくなり、華やかな印象に。 感性と技術。 それぞれの専門性が活かされることに関われて、 感謝いたします。 最終的な組上げはロードバイクをメインに扱っていらっしゃるアウグーリオ様へ。 まだお会いした事は無く、SNSで繋がらせて頂いております。 組み上がりの動画をアップされておりましたので、ご覧くださいませ! フレームを預かっている段階では、全体像が見えない状況でしたが、 全てのパーツが揃うので分からなかったことが知れて、 「こんな風になるだ~」と、スッキリ! 仕上がりを見ることが出来て、有難かったです。
トリヨンノビーヨを使用した、ハンドバッグ『スカーレット』ミニサイズです。

新しい革を探していました。 ドイツシュリンクには無い革色で。 ドイツシュリンクに無い表情。 でも、スムースじゃない。 スムースはキズが目立つので気をつかいます。 細かいシュリンクの革が何かあると良いのだけれど… と、新たな革素材を探していました。 エスペディエンテにとって、 新たに取り扱いを始めようとするトリヨンノビーヨの表情は、 ドイツシュリンクに比べるとシュリンクは細かめでエンボスが浅め。 型押しの印象も無く自然な表情。 スムースではないので、キズが目立ちにくい。 革の厚みは、程よい2㎜厚くらい。 厚みについては今、ちょっと神経をつかっています。 革の厚みは、重量に影響してきますので。 できる限り軽くする為に、注意を払っています。 質感は程良くて、悪い印象は今のところは無いです。 革はつまっていて吟面も動かなそうだし、程よいコシ感がある。 内縫いができる。むしろ内縫いが得意な革。 内縫いで表情が出てきそうな感じがします。 でも、この革を使っての第一号は「外縫い」のバッグ。 『スカーレット』のミニサイズを まずは感触を確認しながら製作しました。 ルージュブラウンのキュイーヴル色を使用した 第一号の『スカーレット』ミニサイズ。 小さいバッグは可愛らしいです。 ミニサイズとはいえ、攻め過ぎない実用性を考えた小さいバッグです。 500mlのペットボトルを立てて収納すると、 ちょっと頭がでちゃうけれど収納はできる。そんなサイズ感です。 新しい革素材を使っての仕上がりは、 全体的に良いんじゃないかな。と、感じております。 ボリューム感もあるし。シボの感じも良いです。 革色も落ち着いた色で好みです。 ドイツシュリンクと比べると厚みが薄い革なので、 バッグの重量は410gと割と軽めになりました。 革の質感を活かした柔らかさよりも形を保ちたいので、 芯材をしっかり仕込んで仕上げております。 お荷物を収納してお使いになった時に、型崩れの無いようにする為です。 ミニが出来上がってきたので、 店置き用にあったLサイズと並べて比較写真を撮ってみました。 革素材が、トリヨンノビーヨとドイツシュリンク。 サイズが、ミニサイズとLサイズ。 ハンドルが、丸手と平手です。 他のサイズの『スカーレット』製作事例は コチラ≫≫≫
『スマホ財布ショルダーバッグ』と『コインケース』リンクしたデザインでフルオーダーのご依頼でした。

梅雨の蒸し暑さと真夏が一緒になってやってきいる感じです。 「暑いですね~」があいさつ言葉になってきています。 暑さが厳しくなると、身軽な服。身軽な荷物にしたくなります。 身の回りの貴重品をひとつにまとめることが出来るバッグを、 フルオーダーにてご依頼頂きました。 「ウォレットショルダーバッグ」を作ることはできますか? 革の色は緑が良いです。 と、すぐにもご自分のご要望お伝え下さりご来店頂きましたお客様。 フルオーダーでしたら可能ですよ。と、お伝えして、 すでにお使いになられていた、他社様のウォレットショルダーを見させて頂きながら、 機能面についてお打ち合わせさせて頂きました。 お打ち合わせを進めていくと… 他の方が持っていないものが欲しいです! 世の中にないものが良いです! と、お客様はご意向をお伝え下さいました。 この要求をご満足して頂くには、なかなか大変です。 エスペディエンテのアトリエにございましたいくつかのバッグをご覧頂き、 気になってくださったのが、かぶせ蓋のクラッチバッグ。 そのクラッチバッグの見た目の要素を取り入れる方向でイメージが固まりました。 イメージの状態からのスタートでしたので、 まずは、型紙を起こし具現化させた実寸大サンプルをお作りして、 スマホ財布ショルダーバッグの仕上がりイメージをお客様にご確認頂きました。 見た目についての方向性は良さそうでしたが、 細かなフォルムラインについて、ご指摘を頂きました。 構造についてのご指摘は、内装に配置しておりました小銭入れ機能は無くして、 別アイテムとしてコインケースを作って欲しいということでした。 スマホ財布ショルダーバッグの実寸大サンプルをご確認頂けましたので、 この構造を元にもっとクオリティを上げての本製作です。 構造についてはほぼ出来上がっておりましたので、 本製作では、見た目の模索に振り切れることができました。 見た目について、お客様のご要望を形に落とし込むことに苦労しました。 好んで下さったクラッチバッグの雰囲気を守りながら、 お財布機能とスマホポケットも配置して。 そして、できるだけ小さいサイズを。 それをどう形にするかが、一番悩みました。 「カッコイイやつを。」というご依頼も頂いておりました。 バッグの顔となる、金具選びも悩みました。 金具の形。留め方。カッコイイと感じる男性要素も欲し
フルオーダーで『ビジネストートバッグ』の製作ご依頼を頂きました。

昨年の製作事例にはなりますが、 お客様とのやり取りの記録や、製作過程が残っておりましたのでエピソードをまとめました。 フルオーダーで『ビジネストートバッグ』の製作ご依頼を頂きました。 お客様は他社製品のバッグをお使いになられていて、革の柔らかさが特徴的なバッグでした。 見た目やサイズ感は良いのですが、柔らかい為、自立しにくい事。 中に収納したアイテムは重力にあわせて下に溜まってしまう事。 バッグの中が整理しにくい状況も気になっていらっしゃいました。 そのストレスを解消させる事をご要望されていました。 自立して、中の収納もポケットを充実させて整理できるように。 ビジネスバッグですが、カッチリし過ぎない。 トートバッグの様な少しカジュアルな要素も欲しい。 ひと通りご要望を伺い、まずはリクエストを網羅した実寸大サンプルをお作りしました。 サンプルを作るにあたり、本番さながらに型紙を起こします。 柔らかなカジュアル感の要素はマチで表現することに。 マチの構造を探り、サイズ出しには時間をかけました。 時間をかけて挑戦した甲斐があり、自然なカーブを描く外折れマチが実現できました。 サンプルがある程度まで出来上がってくると、何となく見た目に物足りなさを感じました。 その状況をお客様に写真にてご案内させて頂きますと、同じように感じて下さいました。 予想していたより も カチッとしている ・のっぺりしている と、 ご指摘を頂きました。 では、装飾パーツもご提案させて頂こうと、最終サンプルには色々装飾パーツを配置してみました。 再度、ご来店頂き実寸大サンプルをご確認頂きますと、 想像されていたよりもサイズが大きく感じたそうです。 仕上がりの高さを少し低くして、マチのサイズも修正となりました。 型紙を見直すことにはなりましたが、サンプルをご確認頂く段取りを踏むことで、 より理想に近いバッグをお届けすることができます。 他にもご指摘頂いたことのひとつとして、 上口のファスナーの両端の隙間を無くして欲しい。ということでした。 ファスナーを全開にすることはあまり多くないということで、 開き易さよりも、隙間をできるだけ無くす構造を探りました。 このファスナ
ハンドバッグ『スカーレット』ミニサイズにショルダーベルトを追加したオーダーご依頼でした。
「ちょっと変わった感じに」をテーマに、カジュアル感もありプライベートでも使えるコンパクトな『ビジネストートバッグ』

4月も半ば。松本市の桜は満開です。 窓から見える桜をながめながら、春だな~と感じております。 春を迎えるまでに仕上げて欲しいと、フルオーダーにてご依頼頂きました 『ビジネストートバッグ』の製作エピソードです。 エスペディエンテのアイテムを多数ご愛用下さっているお客様からのご依頼でした。 以前にお作りさせて頂いたバッグは、どんなに重くなっても良いから、 お仕事のアイテム・書類がひと通り収納できるバッグをご要望され、お作りさせて頂きました。 ブライドルレザーを使用した大型のバッグでしたので、迫力と存在感あふれる、 自分達が言うのも何ですが、重厚感ある仕上がりでした。 ブライドルを使用した大型のバッグの製作エピソードはコチラ ≫≫≫ そして今回は、 時には必要なものだけを選んで収納して、 カジュアル感も感じられて、プライベートでも使えそうな、 『ビジネストートバッグ』のご依頼でした。 書類が傷みにくいように四角いフォルムで、自立するバッグということは外せない条件。 あとはちょっと変わった要素をプラスできたら良いよね~と、お客様とお話合いをしました。 作り手の高山がやってみたかったことをお客様にお伝えしますと、 いいね~と、お客様も興味をもってくださり、ご一緒にワクワクして下さいました。 ワクワクはするけれど、それが本当に作りあげられるかは取り組んでみないとわかりませんので、 まずは、仕上がりイメージをご確認頂く為の実寸大サンプルをお作りしました。 仕上がりイメージを確認できると共に、製作の手順も確認できるサンプルです。 ハンドルの構造をここまでに導く事が大変でしたが、 目に見える形にすることで、新たなアイディアも湧きました。 新たなアイディアもプラスして、いよいよ本番です。 革色はお客様のラッキーカラーのオレンジです。 明るい印象のオレンジを差し色ブラウンで落ち着かせて、 全体のバランス良く仕上がりました。 一見はシンプルなバッグですが、 模索しながら挑戦させて頂いた事は、 「ダブルハンドル」と「装飾的なベルト」です。 長い肩掛ハンドルと、手提げで持つ短いハンドルを2つ配置しています。 このダブルハンドルのバッグを作ってみたいな~と、日頃から考えておりました。 今回のご依頼は「ちょっと変わった感じに」というテーマとしてございましたので、 この
エスペディエンテはこの春で12周年。13年目へとスタートです。HPもリニューアルいたしました!

松本市の桜もいよいよ満開です。 先日の定休日に松本城近辺をお花見散歩して参りました。 ちょうど咲きはじめ。というタイミングでした。 寒さを理由に、なかなか外へ出ずにおりましたが、 これを機に運動を兼ねてのお散歩を続けて参りたいです。 さて、エスペディエンテはこの春で12周年。 13年目へとスタートいたしました! ここ1~2年は特に試行錯誤の連続でした。 悩んで考えて、挑戦! できる事はやってみようと、そんな心持でした。 やってみよう!の挑戦のひとつとして、 新しいスタートのこの春、 ホームページをリニューアルいたしました! 以前よりもお洒落な雰囲気で見易くなったと思います。 新たに ~定番アイテム~ のページを増やしました。 お時間がございます際には、どうぞじっくりとご覧くださいますと嬉しい限りです。 まだまだ内容の充実度が足りない所もございますが、 少しずつではありますが、投稿してまいりますので温かく見守って下さいますと幸いです。 13年目のエスペディエンテもどうぞご愛顧賜りますよう、お願い申し上げます。
『スマートキーケースラウンド型』
『内縫いペンケース』
『名刺入れ』1室構造
『名刺入れ』2室構造
裏貼り無しの1枚革『三つ折り財布』
裏貼りをした2枚革『三つ折り財布』
外折れマチの『ラウンドファスナー長財布』
外折れマチの『フラップ式長財布』
『通しマチ長財布』
レザー『アニブ』
キャンバス『アニブ』